脳卒中と呼ばれる「脳血管障害」である脳動脈瘤や頚動脈狭窄症、その他、脳腫瘍などを、発症する前に発見する事を目的で行います。
主な検査項目としては、画像検査としてMRI(磁気共鳴断層撮影)/MRA(磁気共鳴血管造影)そして血液検査を並行して行います。
未破裂脳動脈瘤の発見には脳血管を映し出す画像診断によって診断されます。MRA(磁気共鳴血管撮影・MRI装置で血管をみる検査です)、3D-CTA(CT血管撮影・造影剤を注射しながらCT撮影をして血管をみる検査です)が主な検査法です。
カテーテルを用いた脳血管撮影という検査もありますが脳動脈内での操作となり検査での合併症が起こる場合もありますので動脈瘤が発見され手術を前提として必要とする時に行われる場合があります。
くも膜下出血を起こしていない(破裂していない)脳動脈瘤を「未破裂脳動脈瘤」とよびます。
「くも膜下出血」は、日本では約人口10万人あたり、20人から50人くらいに起こるとされている、脳血管障害です。高齢者だけではなく40代後半から50代の働きざかりの方にも多く発症する疾患です。
未破裂脳動脈瘤は破裂すると「くも膜下出血」を引き起こし重篤な病状になります。
健康診断の一環として「脳ドック」を受診され「未破裂脳動脈瘤」が発見される事があります。データとして近い血縁の方に「くも膜下出血」を発症された人がいる方や「高血圧」又は喫煙の習慣をお持ちの方に発見される事が多いです。
このように自覚症状がほとんどない未破裂脳動脈瘤を「無症候性動脈瘤」と呼びます。
「未破裂脳動脈瘤」はほとんど自覚症状がないのですが動脈瘤が大きくなり周囲の組織を圧迫し瞼が落ちて来て物が二重に見えるなどの「動眼神経麻痺」や目がかすむ、ものが見にくい等の「視力障害」や「頭痛」がおこることもあります。体の変調を感じて「脳ドック」を受診され「未破裂脳動脈瘤」が発見される事も多くあります。これらは「症候性動脈瘤」と呼びます。
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