動脈瘤が比較的に大きい場合やその発生部位によりクリッピング手術が出来ない場合に行われるバイパス手術の1種です。全身麻酔での手術となり、頭皮を切開し頭蓋骨の一部を開口したうえで、手術顕微鏡の視野のもと手技を行います。前にバルーンカテーテルを使う「バルーン閉塞試験」を行い、「トラッピング手術」にて親血管を閉塞しても問題がないか確認をします。親血管の血流を止めて症状がでなければ、動脈瘤のある親血管の両端をチタン製のクリップで閉塞します。次に脳に血液を送る動脈を1本閉塞してしまうため、頭皮の血管や前腕の血管を使い「バイパス術」を行います。
動脈瘤が大きい場合やその形状により「クリッピング術」や「コイル塞栓術」が困難な場合にも対応できます。「クリッピング術」の応用となりますので根治的な治療となります。
開頭手術となりますので手術に耐えられる体力を備えていない高齢者の患者様の場合は検討を要します。「バルーンカテーテル」を使用する手術なので医師の手技の熟練度を必要とされます。
入院期間が約2週間と少し長くなります。万全を期しても手術中にできた血栓が原因で脳血管の閉塞による脳梗塞など数パーセントの確率で合併症が発生する場合あります。
手術時間は2時間~6時間程度
入院期間は10日~14日です
入院中のリハビリは殆ど行いません。
退院後は職場復帰できます
血圧に注意しながら普通の生活を送る事ができます。また、服薬の必要はありません。
手術後の検査で問題がなければ、再発することはまれです。
平日(月曜~金曜)9:00~17:00